TSUNAGARU AI LABO
ノウハウ6

Googleフォームで集めた自由記述を、AIで「種類分け」して集計する

アンケートや問い合わせフォームの「自由記述欄」は、集まっても読むだけで一日終わってしまう。ここをAIに「種類分け」させると、100件の声が「どんな傾向で、どこに集中しているか」の1枚にまとまります。Googleフォームとスプレッドシートで完結する、最初の一歩を丁寧にお伝えします。

LABO編集部の顔写真

LABO編集部

TSUNAGARU AI LABO

Googleフォームで集めた大量の自由記述コメントが、AIによって傾向別のグループに整理されていくアイソメトリック図解イメージ

「アンケートで自由記述の欄を作ったけれど、集まった100件を読み切れないまま、次のイベントが始まってしまった」——多くの中小企業で、こんな残念な流れが起きています。

この記事は、その「読み切れなさ」を、AIに"種類分け"を任せて解消する手順を、Googleフォームとスプレッドシートの組み合わせでお伝えするものです。関連して、集計そのものを自動化する話はGoogleスプレッドシートの集計を、毎朝AIに自動でやらせるにまとめています。

この記事の要点

  • 自由記述の欄は「読む」から「種類分けする」に切り替えると、一気に楽になる
  • Googleフォーム→スプレッドシート→AIの種類分け、の3ステップで完結
  • 最初は3〜5種類の粗い分類から始めるのが、失敗が少ない

Before → After:100件の声の扱い方が、こう変わる

場面 Before After
集まったコメントを見る 上から順に読む(時間切れで途中で止まる) AIが種類分けして、一覧が最初に出る
傾向を掴む 印象で「〇〇が多い気がする」と語る 「〇〇が42件、△△が28件」の実数で語れる
次のイベントへの反映 気になった1〜2件だけ拾って終わり 集中しているテーマから優先度をつけて反映
経営会議での共有 「読み切れませんでした」 1枚の分類グラフで議題になる

3ステップの手順

ステップ1:Googleフォームで自由記述を集める

すでにお使いのフォームがあれば、そのままで大丈夫です。新しく作る場合は、質問タイプで「段落」を選ぶと、長い文章を書いてもらう欄になります。

回答は自動でGoogleスプレッドシートに集まります(フォーム画面右上の「回答」タブから「スプレッドシートで表示」で連携)。

ステップ2:スプレッドシートに「種類分け」用の列を追加する

回答が集まっているシートの右端に、新しい列を1つ足します。列名は「分類」など、分かりやすい名前でOKです。

この列に、AIが分類結果を書き込んでいくイメージです。

ステップ3:AIに種類分けさせる

Googleスプレッドシートの右側パネルから、AI機能(Geminiなど)を呼び出して、次のような指示を出します。

このシートのB列にはお客様のご意見が入っています。以下の5種類のいずれかに分類して、C列に書き込んでください。

  1. 商品に関するご意見
  2. 接客に関するご意見
  3. 店舗の環境に関するご意見
  4. 価格に関するご意見
  5. その他

分類が難しい場合は「要確認」と書いてください。

分類の種類(カテゴリ)を、こちらで先に決めておくのがコツです。AIに「勝手に分類して」と任せると、粒度がバラつきやすいためです。

アンケートの自由記述コメントが5つのカテゴリに整理され、それぞれの件数がバーで見える化されているアイソメトリック図解

分類のあとで、件数を数える

分類結果の列(C列)ができたら、COUNTIF 関数で件数を数えます。

=COUNTIF(C:C, "商品に関するご意見")
=COUNTIF(C:C, "接客に関するご意見")

これで「どの種類の声が、何件集まっているか」が一目で分かります。あとは棒グラフに描けば、経営会議の資料になります。

現場での使い方:段階的に増やすのが安全

初回からいきなり「10種類に分類して」と指示すると、AIも人も混乱します。次の順番で進めるのが軽いです。

  1. 1回目:3種類の粗い分類(例:「商品」「接客」「その他」)
  2. 2回目:現場で気になった種類を細分化(例:「商品→味/量/見た目」)
  3. 3回目:新しく発見された声のパターンを1種類足す
  4. 以降:現場の関心に合わせて分類の粒度を調整

分類は"1度作って終わり"ではなく、育てていくものです。回を重ねるほど、自社にとって意味のある種類分けに近づいていきます。

「要確認」の欄をわざと作っておく

指示のなかで「分類が難しい場合は"要確認"と書いてください」と伝えておくのが大事です。理由は2つあります。

  1. 無理に既存の種類に押し込ませない——新しいテーマの兆しが「要確認」として残ることで、次の分類設計のヒントになります
  2. AIの過信を防ぐ——「困ったら"要確認"でOK」と逃げ道を作ることで、人が最終判断する余白を残せます

「要確認」が全体の1〜2割になるくらいが、分類設計としてちょうどよいバランスです。多すぎる場合は種類を増やし、少なすぎる場合は種類を減らします。

派手ではないが、確実に効く「下ごしらえの自動化」

自由記述の種類分けは、派手な効果は出ません。でも、これまで「読み切れずに眠っていた声」が、経営会議の議題になる。この違いは、地味に大きいのです。

同じ「下ごしらえをAIに任せる」考え方は、会議の議事録づくりを、AIに任せる最初の一歩問い合わせメールの一次返信を、AIに下書きさせるにも通じます。すべて「人が判断する前の準備を、AIに任せる」型の自動化です。

まず、ここから

「うちのアンケートも、自由記述で溜まっているんです」——そんなご相談も歓迎です。TSUNAGARU AI LABOでは、実際のスプレッドシートを見せていただきながら、分類設計と手順の組み立てをお手伝いしています。導入検討中の会社の選び方は中小企業がAI導入支援会社を選ぶ7つの視点を参考にしてください。

伴走の全体像はサービス紹介にまとめています。まずは分類の設計だけでも構いません。無料相談フォームからお気軽にどうぞ。

よくあるご質問

Q. どんなフォームで使えますか?

A. 顧客アンケート、社内アンケート、セミナー後のふりかえり、問い合わせフォームの自由記述欄など、「文章で集まる」ものなら基本的にどれでも使えます。件数が多い(50件以上ある)ほど、AIで種類分けするありがたみが出ます。

Q. どのAIを使えばいいですか?

A. この記事はGoogleスプレッドシート+Geminiの組み合わせを想定しています。他にもChatGPTやClaudeにコピー&貼り付けで頼む方法もあり、少数の件数ならそちらが手軽です。定期的に回すならスプレッドシート内で完結する仕組みが軽くて長持ちします。

Q. 分類の粒度は指定できますか?

A. できます。「大きく3つに分けて」「細かく10種類に分けて」など、目的に応じて指示できます。まずは3〜5種類の粗い分類から始めて、傾向がつかめてきたら細かくしていくのがおすすめです。

この記事の内容を、御社で試すなら。

「うちの場合はどうなる?」を、無料相談でお聞かせください。

無料相談オンライン対応
相談を申し込む