
経理の仕事の中でも、「転記」は特に時間を奪う作業です。売上の一覧を見ながら、請求書に金額や件名を1件ずつ打ち込む。件数が多い月は、それだけで半日仕事になることもあります。
しかも、打ち直しには写し間違いがつきまといます。金額のミスは、お客様の信頼にも関わる。だからこそ、経理の自動化は「転記を無くす」ところから始めるのがおすすめです。
なぜ「転記」が最初の的になるのか
前回のガイドで、自動化に向く作業の3条件をお伝えしました。毎月必ず発生する・手順が決まっている・面倒。請求書の転記は、この3つにきれいに当てはまります。
元になる数字は、たいてい別の表(売上一覧や受注表)にすでにあります。それを請求書の形に「写しているだけ」。写すだけの作業なら、仕組みに渡せます。

自動化すると、こう変わる
- 打ち直しが無くなる:元の表の数字が、そのまま請求書に反映される
- 写し間違いが減る:人が手で打たないので、転記ミスが起きにくい
- 経理担当は確認に集中できる:作る作業から、内容を確かめる作業へ
「作る」から「確かめる」へ。経理の負担の質が変わります。
始め方の考え方
- 元の数字がどこにあるかをはっきりさせる:売上一覧など、請求のもとになる表を特定する
- 請求書の「型」を1つ決める:会社で使っている請求書の形式を、ひとつ標準として決める
- 少件数で試す:まず数件だけ自動で作ってみて、金額が合っているかを必ず確認する
- 合っていることを確かめてから、件数を広げる
いきなり全件を任せず、少額・少件数で確かめてから広げる。金額を扱うからこそ、この慎重さが安心につながります。
効果は数字で見る
始める前に、「請求書づくりに、毎月何時間かかっているか」を記録しておいてください。仮に月に8時間なら、年間で約100時間。この時間が空けば、資金繰りの確認や、入金管理といった、より大事な経理の仕事に回せます。
まず、ここから
「うちの請求書づくり、写しているだけかもしれない」と思ったら、それが最初の的です。経理は、多くの経営者にとって最大のストレスの一つ。TSUNAGARU AI LABOは、その足元の負担から中小企業に伴走しています。お気軽にご相談ください。
よくあるご質問
Q. 会計ソフトを変えないといけませんか?
A. 必ずしも変える必要はありません。いま使っている表やソフトのまま、「転記の部分」だけを仕組みに任せる進め方から始められます。まずは現状のやり方をお聞かせください。
Q. 金額を扱うので、間違いが怖いのですが。
A. むしろ自動化は、その不安を減らす方向に働きます。人の打ち直しが無くなることで写し間違いが減り、経理担当は「確認」に集中できます。最初は少額・少件数で試して、合っていることを確かめてから広げます。


